週末朝8時のホッピー通り@浅草。
遡ること40うん年前、雷門には戦争で怪我をしたという、傷痍軍人の方々が白装束姿で楽器を奏でていたり、ホッピー通りも子供が行くところじゃないなんて言わていました。
当時、爺ちゃん子だった僕はそんな行っちゃいけない場所にしょっちゅう連れて行ってもらって、どこからか聞こえてくる「金払え!」「何だこの野郎」と殺伐としたBGMを聴きながら、煮込みを周囲の酔っ払いと一緒に食べていましたのでした。
そんなホッピー通りも、ファッション雑誌やテレビで取り上げられる様になると、酔客は鳴りを潜め、多くの若者が集まる様になりました。
ほんと、誰が今の浅草を想像できたかと思わずにいられないけれど、それは渋谷にしても、新宿にしても同様でしょう。
ホッピー通りや他の街の変化にも見られる様、時代と共にファッションやビルは変わっていきますが、昨今の天変地異を考えると、これからの変化は急激に起こります。そんな事にも対応できるようアメーバの様な柔軟性を持った行動や考え方が求められるようになります。
そうした思考を形成する上でアートが持つ力は大きい。
作品を前に、その意図やアーティストの思いを想像し、自分が作品を見て感じたり思った事と対話する経験はなかなか無い。
だからと言ってアートの定義は?って聞かれちゃうと困っちゃうんですが、まず、作品を目にした時、何だろうこれ?よく分からないけれど綺麗だなとか、そんな事でも良いんじゃないかって思っています。
活気ある街、友達や知人との会話、美術館や映画館がやっている事、そんな日常が早く戻ります様に。
■今回の小ネタ(僕が面白いと思った何でもをチラリ)
ご多分にもれず、在宅時間が長くなり色々片付けをしてる時に、「道をひらく/松下幸之助」が出てきたのでパラパラとめくった中で”長所と短所”というタイトルが目につきました。
長所と短所とーーそれは人間のいわば一つの宿命である。その宿命を繁栄に結びつけるのも貧困に結びつけるのも、つまりはおたがいの心くばり一つにかかっているのではなかろうか。
シンプルな言葉が故に心に響きました。SNSで「本の買い溜めは大歓迎」といった写真を見ましたが、心に響いた文節や映画のセリフのリレーとかやってみたいと思いました。
Comments